時々、レストランをテーマとしてＴＶドラマが放映される。私の記憶に残った幾つかを思い出してみた。
共通項目は、「高校生…」を除いて、つぶれかけたレストランを再建すること。ドラマチックなんだ。

　私にとって、一番印象の深いレストランが登場するドラマは、「高原へいらっしゃい」だ。１９７６年ＴＢＳ系列で放映された八ヶ岳高原ホテルを舞台としたドラマ。荒廃したホテルを再建する意欲に満ちたお話。

　今は亡き田宮次郎主演のホテル再建ドラマ。登場する顔ぶれが忘れられない。コック長の増田喜頓、ウエイトレスの池波志乃、由美かおる。雑役係で地元役場との橋渡し役で尾藤イサオが好演していた。

　「王様のレストラン」は、wikipediaによれは、１９９５年フジテレビ系列で放映された。倒れかけたフレンチレストラン「ベル・エキップ」を再建するお話。

　松本幸四郎演ずるギャルソン・千石の筋をとおした厳しさと優しさ。筒井道隆の若きパトロン役の頼りなさそうで頑張る姿。、シェフ役・山口智子の抜群の演技、鈴木京香の大人の役どころ、忘れられない。

　「高校生レストラン」は、２０１１年日本テレビ系列で放映された。実在する三重県多気町の県立相河高校レストラン「まごの店」がモデルとされている。

　実在するレストランがモデルとなると、ＴＶで食している料理も実際に提供されているメーニューとか、高校生が工夫したり、実験・研究したりし、美味しく栄養価もあるり、見た目も高校生らしさがあって面白かった。

　「ハングリー！」は、レストラン「ル・ブティッシュ」が舞台。母の人気レストランを引き継ぎ、元バンドメンバーが手伝って、宿敵の誘いにもめげず、ガンバッていく流れそうで流れないところがいい。
２０１２年１月スタート。

　ＮＨＫ朝ドラで漫画家を好演した向井理シェフ主演のドラマ。失敗やあきらめや、仲たがいの中で、とにかくフレンチ料理に情熱と工夫をしていくところが見ていて面白いし、感動もした。滝本美織演ずる野菜好きの大学生も好演していた。

　「dinner」は、イタリアンレストラン「ロッカビアンカ」 が舞台。オーナーシェフが倒れて一人娘が引き継ぐところから始まる。立て直しに招かれた伝説のシェフ江崎（江口）の姿勢が面白い。
フジＴＶ系、２０１３年１月スタート。

　本場仕込みの一流シェフ江口洋介の遠慮のない、しかし料理一筋の発言と行動がいい。また若い支配人役の倉科カナの店を盛り上げたい一心のまじめで暖かな行動は共感を呼ぶ。松重豊・八嶋智人らの料理人、ユースケサンタマリア等がレストランを盛り上げている。