虹の岬の喫茶店 　　　　　森沢明夫著　幻冬舎文庫　ISBN978-4-344-42107-3 CO193 \648E 　購入のきっかけは、TV番組「笑点・大喜利」で昇太さんが、映画「ふしぎな岬の物語」に出演していると言われたことだ。あげくに、結婚したという。映画だけだけど。 　そしてその映画の元になった単行本があると知り、さっそく書店へ出向いた。なんと店頭に山積みにおいてあったのだ。有名作家というか、受賞作家の作品は、どちらかというと本を買わずに図書館に出回った後読むことが多いので、驚いた。 　映画と本があるとき、たいていは映画を見る。私の頭の想像力が足りなく、映画でてっとり早く見せてくれるのでそれで満足していまう。しかし、本好きの人は、原本が先にあるときは、本を読んだほうがいいという。それで今回は、本を先に読んでから、映画を見に行った。 　何故、気になったかというと、このホームページの「岬」と「喫茶店」と「本棚」の３つのキーワードに引っかかったからだ。 　また、題名を見たとたんに、ぜひ行ってみたい喫茶店だとすぐに思い、どんな岬か写真に撮ってみたいと思ったのだ。 　幾つかの話が一冊になっているほうが、気の短い私には読みやすい。一気に読む場合でも、時間をおいてもう一度、しおりをいれた所より前を読みなおす時でも都合がよい。 　この本も幾つかの話が一冊に載っている。同じ岬の喫茶店に登場する「主人公の私」は毎回違う人だ。一話ごとに完結している。が、しかし、していると思ったら、最後に私自身が岬の喫茶店の店主として登場し、話が繋がる。こんな手法の話を、私は読んだことがなく、おもしろかった。 　本は、一話目が一番印象的。映画は、虹がでてくること。でも本の最後も印象的だ。 書込み：2014/10/20

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